こんにちは!
本日は船津徹 著「世界標準の子育て」を紹介します。
船津氏は、25年もの間、日本・アメリカ・中国でグローバル人材育成に尽力してきたそうです。
本書では、世界中の子育て&教育から優れた部分を、アジア人向けにアレンジした「ハイブリッド子育て」を紹介しています。
「世界標準」の子育てとは
本書で紹介される「世界標準」の子育てとは、世界で実際に行われている子育てや、研究、成功例などをもとに、これからの時代の子育ての’’基準’’となるような理論・ノウハウです。
アメリカ・イギリス・北欧・中国・韓国・インド・シンガポールなどの様々な国の教育方法を日本人向けにアレンジした「ハイブリッド型」の子育て方法です。
これからの時代、情報は氾濫しテクノロジーが進み、そして日本はさらにグローバルの波が押し寄せてきます。
国境を越えた環境・時代の変化に、たくましく適応できる人間になるために、「世界標準」の子育てが重要になるのです。
「世界標準」の3つの条件
ハーバード大学やイェール大学など名だたる大学へ進学し、のちにグローバル企業で活躍する人々は、どんな特徴があるのでしょうか。
それは、一度は「競争の壁」に立ちはだかり挫折しますが、それを乗り越える力を持っているのです。
この強い心を養うためには、次の3つの条件が必要になります。
②考える力
③コミュニケーション能力
自信
子育ての90%は、「自信」を育てられるかどうかにかかっています。
自信があることによって、困難な状況でも「自分ならできる」と乗り越えることができるのです。
そのためには、過干渉はせずに成功体験をつませること。
「危ないから」「汚すから」「時間がかかるから」と親がなんでもやらないようにしましょう。
考える力
「考える力」とは、情報を見極める・常識を疑う・予測する力などのことで、情報社会に振り回されずに生きていく力のことです。
答えのない問題にどう取り組むかが重要になります。
コミュニケーション能力
グローバル社会の中で、様々な価値観・文化・考え方を認め、信頼関係を築くためには、コミュニケーション能力が必須になります。
コミュニケーション能力は、親を見て身につけるもの。
目を見て話す、自分の考えを正確に伝える、笑顔で接する、人の話を聞くなど、付き合い方を教えるのは親の役目になります。
自信の育て方
根拠のない自信を育てる時期(0歳~6歳)
根拠のない自信は、100%親が与えるもので、親がたっぷり愛情を注ぐことで育ちます。
「親から愛されている」という安心感と、「自分には価値がある」という考えが芽生えることで、精神が安定するのです。
□反抗期は子供の要求を受け入れる
□しつけは、なぜその行動がダメなのか理由を伝える
□お手伝いをさせて、感謝される喜びを教える
根拠のある自信を育てる時期(7歳~12歳)
根拠のある自信は、子どもが自ら育てていくものです。
根拠のある自信は、競争と継続によって育てられます。
競争を通じ「強み」を気づかせ、継続によって「たくましい力」を養いましょう。
□子どもに強みを言葉で伝える
□子どもの強みを伸ばす習い事をさせる
□習い事はチームスポーツがおすすめ
□習い事を10年継続させる
習い事を10年ほど継続させると、それが「特技」に変わります。
しかし、継続させるのは大変なことです。
子どもが「やめたい」というときは「うまくできないから」がほとんどです。
両親が子供の練習に協力し、周囲より少しだけ才能を伸ばしてあげると、子どもは「自分はできる!」という自信を持ちます。そして「もっとうまくなりたい」と自分から練習に励むようになります。
考える力の育て方
言葉の力を育てる(0歳~6歳)
「考える力」の土台が「言葉の力」です。6歳までに本好きな子どもに育てることができれば、子どもの言語教育は成功と言えます。
親の声で絵本を読むと、赤ちゃんは普通に読んだ時よりも2倍注目することがわかっています。ぜひ、親がたくさん読み聞かせをしてあげてください。
□子供専用の本棚を与え、絵本を選ばせる
□6歳までに文字を教える(遅くとも5歳から文字教育を始める)
文字読み指導はゲーム感覚で行い、50音を覚えたら短い絵本を読ませてみましょう。
自分で考える力を育てる(7歳~12歳)
9歳までに親しみやすい本を多読し(月に4~5冊)、10歳になったらノンフィクションへ読書の幅を広げます。(自伝や歴史、政治など)
本と並行して、新聞記事を1つ、子ども一緒に読むこともおすすめです。子どもが興味を持ちそうな記事を、親子で読むことを日課とし、それについて意見交換をしましょう。背景知識が足りないときは、インターネットなどで調べる方法を教えてあげましょう。
また12歳以降は、自分と向き合い、進路や人間関係などより良い選択はなにかを自分で決めるようにさせましょう。
コミュニケーション力を育てる
人と関わる力を育てる(0歳~6歳)
この時期は家庭で信頼関係を築く時期で、母親との関係が子どもの一生のコミュニケーション力を左右するといっても過言ではありません。
たくさん子どもを笑わせて、感情表現豊かな子に育てましょう。
□せかさず子どもに話す時間を与える
□親が「聞き上手」の見本をみせる
人間関係を広げる(7歳~12歳)
小学生以上になったら、家族以外の人とコミュニケーションをとる訓練をします。
小学校高学年の場合、同性の親(娘なら母、息子なら父)が人生の先輩として人付き合い・進路・恋愛など相談に乗ってあげると良いです。
□大人が集まる交流の場に連れていく
□ホームステイや海外留学をさせる
まとめ
・そのためには、自信・考える力・コミュニケーション力を養う
・日本人の子育て7つの間違い
・自信、考える力、コミュニケーション力を養う実践編
・子育ての壁の対処法
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