【イヤイヤ期のしつけの方法は?】子どもの「いや」に困ったとき読む本

しつけ




こんにちは!

本日は大河原美以  著『子どもの「いや」に困ったとき読む本』を紹介します。

著者の大河原氏は、東京学芸大学教育心理学講座教授であり、博士(教育学)・臨床心理士・家族心理士・学校心理士。カウンセラーとしての経験と知識で、子どものいやいや期に対して理論に基づいた具体的なしつけ方をアドバイスしてくれています。

本書では、いやいや期に起こる実例と対処法を具体的に教えてくれていますが、今回はいやいや期のメカニズムと、しつけの方法についてまとめます。

子どもの「いや」が起こる理由

脳のイラスト

脳には、身体を司る「脳幹部」・感情や記憶を司る「辺縁系」という部分と、考えたことを実行する「前頭前野」があります。

前者の「脳幹部」と「辺縁系」は、命を守るための機能を持つ本能的な賢さを持っています。これを、ここでは「いやいや脳」とします。

そして後者の「前頭前野」は言葉によって他人からの言われたことを理解して、それを実行しようとする機能を持っています。ここでは「おりこう脳」とします。

「我慢する心」というのは、この「いやいや脳」と「おりこう脳」の間で情報がやり取りされ、うまく折り合いをつけられるようになって育つのです。

オインク
オインク

大人でも、「眠いなぁ、でも起きなきゃなぁ」という葛藤があるわよね。

生まれたばかりのとき、「おりこう脳」はまだ発達していません。「おりこう脳」は20年かけて成長するのです。そのため、「魔の2歳児」は「おりこう脳」がまだ発達しておらず、「いや」のコントロールが不能になるのです。

「いや」から我慢する力をつけるには

赤ちゃんを抱く母

我慢する力は、子供が不快なときに「安心・安全」を与えてあげることで育まれます。

乳幼児を抱いて泣き止むのは、命が守られ安心するからです。このように、「おりこう脳」が完全に育っていない「魔の2歳児」に対しても「安心・安全」が保たれると不快が緩和され、癇癪が収まりやくなります。

そして、その「安心・安全」を与えるポイントは、「共感」し、安全な状態で癇癪を起させてあげるこです。「いやいや」の状態で叱責を与えると、余計子どもは泣きわめく悪循環に陥ります。

癇癪は「元気な印」です。ふんぞり返ってけがをすることが無いように、ママ・パパが余裕をもって、「イヤだったね。かんしゃく、おつかれさま」と抱き上げ、水を飲ませ、キスをしてあげてください。

しつけの方法

怒る 女の子
「しつけ」とは単に叱ることではなく、「自立」を促すものです。

つまり、親が支配するのではなく「自分で律する」ことが必要で、「おりこう脳」と「いやいや脳」の折り合いをつけることが必要です。

しつけのプロセスは

①社会のルールを示す
②子供に感情表現をさせる(泣かせる)
③不快感情を承認し、社会のルールは変えない
④きちんと葛藤させる
⑤自己欲求を制御させる
です。
例えば、宅急便でアイスが届いた場面だとします。子どもは食べたがりますが、アイスを食べると夕飯が食べれなくなる状況です。

例えばこれを上記に当てはめると、

①「夕飯の後に、アイスを食べようね」とルールを教える。
②子どもは「まだ食べる」と癇癪を起すが、これは生きる力なので必要なこと。
③ママは「アイス食べたいね、でも夕飯食べてからね」と共感し、ルールを教える。
④子供に「食べたい・食べれない」という「おりこう脳」と「いやいや脳」の情報交換をやり取りさせ、葛藤させる。
⑤子どもは泣くことが許可され、ママに優しく承認されていると、次第に気持ちは収まる。この時、どんなに泣いても、我慢してアイスを待てたなら褒めてあげることが大切。

実例

スーパーでの「買って、買って」

上記のプロセスに当てはめると、

①「買う・買わない」のルールを設ける
②子どもは「欲しい」と癇癪を起こす
③「買ってほしいんだね」となだめながら、買い物を続ける
④「いやいや脳」と「おりこう脳」で葛藤をさせる
⑤泣きのパワーを見定め、抱き上げよしよしする。この時も買わないルールは貫く。
となります。しかしこの時期はパワーがありあまり、コントロール不可になっている場合も多々あります。その場合は、親が子どもを連れて行かずに買い物に行くなど、工夫をしましょう。「買って、買って」の時期も一時のことなので、「こういう時期なのだ」と割り切ることも必要です。

こだわりが強い

いつも同じ洋服じゃなきゃ嫌だ、いつも使っている食器じゃなきゃ嫌だという場合、これは個性として受け止めてあげましょう。

この場合は、社会のルールを反しているわけではありません。

同じものでなければ嫌な場合、同じものを複数用意しておくなど、親も子どもに協力して、個性を一緒に楽しみましょう。

「幼稚園に行きたくない」とぐずる

この場合、子どもはまだ幼い為、ちょっとした体調の不良でぐずる場合があります。発達段階として、幼稚園に通う理由を理解しているわけではないので、身体の不快で「いやいや脳」がサインをだしているのです。まずは、「10秒抱っこ」や「3分間ギュっ」などで安心感を与えましょう。その時間がなければ、余裕をもって行動する工夫をしましょう。

また、幼稚園に行くこと自体は「社会のルール」ではないので、子どもの訴えを聞いて、休ませるときは休ませるなどして、心身の不快を取り除くよう努力しましょう。

まとめ

・子どもの「いや」は、「おりこう脳」が発達していないから
・上手なしつけの方法は「いやいや脳」と「おりこう脳」の折り合いをつけさせること
・そのためには、社会のルールのなかで、共感し安全な状態で癇癪を起させることが重要
今回ご紹介した内容は、実例も含めほんの一部です。
本書では他にも
・「いやいや脳」と「おりこう脳」のバランスがとれないと、どうなるのか
・「泣かない良い子」が危ない理由
・「いやいや脳」の5つの役割
・実例
ー「死ね死ね」を連発する
ー遊び場から帰ろうとすると泣く
ー噛み癖がある
ー借りたおもちゃを返せない
ーパンツを取り換えようとすると嫌がる
など38の実例Q&A
が記載されています。具体的でとても参考になるので、気になる方はぜひご購入ください。




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