こんにちは!
本日は友利新氏著「0歳からのスキンケア」を紹介します。
友利氏は東京女子医科大学卒業後、同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。都内でクリニック勤務のかたわら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、啓もう活動を行っているそうです。
赤ちゃんはもっちり肌でトラブルと無縁と思っていた方、乳児湿疹やアトピーなど肌トラブルが起きてビックリしていませんか?
適切な処置を施さないと、アトピーや食物アレルギーの原因になったり、様々なトラブルの引き金になります。そうならないために、今回一部の内容を紹介させていただきます。
内容をみてみましょう。
赤ちゃんの肌について
赤ちゃんの肌は大人の3分の1ほどで、非常に薄く、肌トラブルを起こしやすいです。
2歳までのトラブルは以下の通りです。
母体から受け取ったホルモンの働きで皮脂の分泌量が増加★生後3か月~2歳まで
皮質の分泌量が急激に減り、乾燥状態に
3カ月くらいまでは、頭やおでこにフケのようなカサカサした湿疹ができることがよくあります。これは「乳児脂漏性湿疹」と呼ばれる湿疹で、活発な皮脂分泌が原因で起こります。(1歳までに自然に治ることが多いですが、清潔にし保湿をすることで対処できます。)
3カ月を過ぎると、急激に乾燥が始まります。ホルモンの影響がなくなり、赤ちゃんの肌が薄いためです。これを放っておくと、皮膚から異物が入りやすく、少しの刺激でかゆみが起こってしまいます。
だからこそ、生まれてすぐからスキンケアをすることが大切です。
スキンケアの基本
適切なスキンケアには、3つの条件があります。
②保湿(補う)
③紫外線予防(守る)
①清潔(洗う)
赤ちゃんのスキンケアはとにかく’’やさしく’’。
①お湯は38~39℃
②石鹸を良く泡立て、手で洗う
③シワ・くびれは伸ばして洗う
またつかる時間が長いと、保湿成分も溶け出し、体の深部まで熱が伝わりすぎてしまいます。入浴時間は、10分程度にとどめましょう。
スポンジで洗うと刺激が強すぎるので、よく泡立てて手で洗います。顔の皮脂も水洗いでは取れないので、しっかりと泡を乗せて洗いましょう。また、頭皮は最も皮脂が分泌される個所。念入りに洗いましょう。
首筋やわきの下など、ミルクの飲みこぼしや汚れがたまりやすいので注意です。
②保湿(補う)
入浴はもちろん、汗をかいた後、口周りが汚れたとき、オムツ替えのとき、そのたびに保湿は必要です。
面倒かもしれませんが、「拭く⇒保湿」はワンセットと考え、体や口・お尻を拭いた後は保湿をしてあげましょう。
③紫外線予防(守る)
大人はもちろん、子どもにとっても日焼け対策は大切です。紫外線が皮膚がんの原因になったり、一時的に免疫力の低下を引き起こしたりします。
「日焼け止め」を塗るよりも、「日焼け」の方が肌に負担がかかります。
紫外線は、365日・曇りでも降り注いでいますので、対策は1年中行うことを忘れずに。
①1歳未満は帽子、ベビーカーにシェード・タオルケットで対策
②2歳未満はSPF10~20程度
③2歳以上は外出時間を目安にSPF30~50
赤ちゃんと食物アレルギーについて
最近注目されている食物アレルギー。妊娠中の食事が子供に影響を与えると巷では噂されていますが、実は関係ありません。
では、何が原因か?実は、肌荒れが食物アレルギー発症の原因になる場合があります。
まとめ
・3カ月以降は急激に乾燥状態になる
・生後すぐからスキンケアを行うことが大切
・スキンケアは「清潔・保湿・紫外線予防」
・肌荒れから食物アレルギーになることがある
その他にも、本書では気になる内容がたくさん紹介されています。
・オーガニックは本当に安全?
・より詳しいスキンケアについて
・秋生まれの赤ちゃんは気を付けて
・虫よけについて
・肌トラブルのタイプ別解説(あせも・湿疹・とびひ・アトピーなど)
・ステロイドは使って良いのか
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